自費出版の方法と費用は? メリット・デメリットをわかりやすく解説

ブログ043OGP|自費出版のススメ


書き溜めた小説や詩集、エッセイ、自伝書、学術書など──
誰もが一度は「自分の本を出版してみたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?
そんな夢を叶える手段のひとつが“自費出版”です。
自費出版なら、あなたのペースで、あなたの思いどおりの本を作れます。
本記事では、自費出版の魅力や進め方、制作のポイントなどをわかりやすくご紹介します。


このような方におすすめ

  • 自分の作品を本という形にしてみたい方
  • 小説やエッセイを書き溜めている方
  • 自分史や家族の記録を書いている方
  • 個人的な記念として少部数の本を作りたい方


目次[非表示]

  1. 1.自費出版とは?
  2. 2.自費出版のメリットとデメリット
    1. 2.1.自費出版のメリット
    2. 2.2.自費出版のデメリット
  3. 3.書店流通にはISBNコードの取得が必須
  4. 4.どんな本が自費出版されているか
    1. 4.1.小説や詩集
    2. 4.2.エッセイや自伝書
    3. 4.3.学術書や論文
    4. 4.4.地域や歴史に関する本
  5. 5.印刷会社に依頼するには
    1. 5.1.文字原稿の準備
    2. 5.2.デザインのイメージ
    3. 5.3.部数とサイズ
    4. 5.4.データ入稿の場合
  6. 6.自費出版の印刷費を抑える5つのポイント
    1. 6.1.Point 1. ページ数を抑える
    2. 6.2.Point 2. 刷り色や紙の種類を見直す
    3. 6.3.Point 3. 印刷サイズや製本方法を見直す
    4. 6.4.Point 4. 部数と印刷方法の見直し
    5. 6.5.Point 5. 電子ブック(ebook)化
  7. 7.まとめ


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自費出版とは?

自費出版とは、著者自身が出版費用を負担し、本を制作・発行する形態のことを指します。商業出版とは異なり、出版社の基準や市場の動向に左右されることなく、自由にテーマや内容を決められる点が特徴です。また、自費出版は販売目的だけでなく、記念品や個人の記録として制作されることも多く、自分らしい本作りができるのが魅力です。



自費出版のメリットとデメリット

自費出版には多くの魅力がありますが、同時に考慮すべき点もあります。
ここでは自費出版のメリットとデメリットについて詳しく解説します。

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自費出版のメリット

メリット①:自由な制作が可能
商業出版では編集部の判断により内容が制限されることがありますが、自費出版では著者の意図を最大限に反映させられます。
 
メリット②:少部数でも出版可能
必要な部数だけ印刷できるため、少部数の記念品や個人向けの本でも対応可能です。
 
メリット③:出版スケジュールを自分で調整できる
商業出版のように出版計画に縛られることがなく、著者のペースで進められます。
 
メリット④:利益のコントロールが可能
販売を目的とする場合、売上からの利益を全て著者が受け取れる点も大きなメリットです。


自費出版のデメリット

デメリット①:費用負担が必要
制作や印刷、デザインなどの費用を全て著者が負担するため、コストがかかります。
 
デメリット②:品質の責任が著者にある
編集やデザインの品質管理も著者の責任となるため、専門家のサポートを受けることが重要です。
 
デメリット③:販売・宣伝が自己責任
書店流通や宣伝活動を自分で行う必要があり、販売を広げるには工夫が求められます。
 
「こうしたメリット・デメリットを踏まえ、目的に合った出版方法を選ぶことが成功の鍵です。


書店流通にはISBNコードの取得が必須

ISBN(国際標準図書番号)は、本の識別番号で、書店流通や図書館登録に必要です。
ISBNなしでも販売は可能ですが、多くの書店は販売システムにISBNを採用しているため、ISBNがない本は取り扱えないことがほとんどです。そのため、amazonなどの通販サイトや書店で広く販売したい場合は、ISBNの取得が必須となります。
一方、市場に流通させず、家族や知人向けに配布する場合にはISBNは不要です。
ISBNの取得には費用がかかるため、販売方法に応じて必要かどうかを判断することが大切です。


ISBNの詳しい情報は、日本図書コード管理センターの公式サイトをご確認ください。

▶ 日本図書コード管理センター



どんな本が自費出版されているか

自費出版では、実にさまざまなジャンルの本が制作されています。
以下に主なジャンルとその特徴を詳しくご紹介します。



小説や詩集

趣味として執筆している方が、自分の作品を形にしたいという思いから自費出版を選ぶケースが多いです。特に、自分の創作を誰かに届けたいという情熱が込められており、文学作品としての完成度を高めるためにプロの校正や編集サービスを利用する方もいらっしゃいます。


エッセイや自伝書

家族や友人への贈り物として、自分の人生を記録に残す方が多いです。たとえば、自分の幼少期の思い出や、親の生涯をまとめたものなどがあります。また、人生の節目や特別なイベントに合わせた記念出版としても人気があります。


学術書や論文

専門的な研究や学術成果を発表する手段として自費出版を選ぶ研究者や専門家もいます。商業出版ではニッチすぎて実現が難しいテーマでも、自費出版であれば自由に出版可能です。研究者同士や専門分野のコミュニティで重宝されています。


地域や歴史に関する本

地元の歴史や文化を記録し、次世代に伝えるための書籍が多く見られます。自治体や地域団体から依頼されるケースもあり、地元のイベントや観光案内所で販売されることもあります。



印刷会社に依頼するには

印刷会社に自費出版の依頼をするには下記の準備物を整えることが大切です。
それぞれのポイントを掘り下げて解説します。



文字原稿の準備

文章が完成したデジタルデータ(Word、PDFなど)が理想的です。特に文章の校正や内容確認が終わっている状態で提出すると、スムーズに進行します。また、手書き原稿の場合でも、印刷会社によってデータ化をサポートするサービスがあるので安心です。


デザインのイメージ

表紙や本文のデザインについて具体的なイメージがある場合は、その旨を伝えましょう。たとえば「シンプルな装丁にしたい」「和風の雰囲気にしたい」など、イメージを共有することでデザインの方向性が明確になります。


部数とサイズ

何冊印刷したいか、どのサイズの本にしたいかを決めておきましょう。たとえば、家族や知人に配る目的なら50部、販売を考えている場合は300部以上など、用途に応じて適切な部数を相談できます。また、サイズはA5やB5、正方形などさまざまな選択肢があり、持ち運びやすさや見栄えを考慮して決めます。
▶ 冊子印刷をもっと詳しく


データ入稿の場合

データ入稿をする場合、ご自身やデザイナーが作成した完成データは、印刷会社の指定するフォーマットや規格を事前に確認してください。たとえば、PDF形式で入稿する場合、フォントが埋め込まれているか、画像解像度が十分か、色設定がCMYKになっているかなどが重要です。これらをクリアしていることで、よりスムーズに印刷工程が進みます。



自費出版の印刷費を抑える5つのポイント

自費出版の際、最も大きなコストのひとつが『印刷費』です。

しかし、工夫次第で大幅にコストを抑えられます。

ここでは、印刷費を節約する5つのポイントをご紹介します。



Point 1. ページ数を抑える

印刷費用はページ数に比例して増加します。
不要なページを削減し、レイアウトを工夫することで、コストを抑えましょう。


①文章を整理して無駄なスペースを減らす

②画像や図表のレイアウトを調整してコンパクトにまとめる

③フォントサイズや行間を工夫し、1ページに収める情報量を増やす


Point 2. 刷り色や紙の種類を見直す

特色印刷や特殊加工は魅力的ですが、コストが高くなりがちです。

刷り色の見直しや紙の種類を見直すことでコストを抑えられます。

紙質を変えてもデザインの見せ方次第で高級感を演出できます。


①フルカラーからモノクロ印刷に変更

  → 大幅なコストダウンが可能

②特色(DIC)や特殊加工を使わない

  → 特色や特殊加工は大幅なコストアップ

③紙の種類を変更

 → 高級紙からコート紙やマット紙に変更することでコストダウン



Point 3. 印刷サイズや製本方法を見直す

印刷サイズや製本方法によっても費用が変わります。
特に、オリジナルサイズを指定すると割高になることが多いため、できるだけ既存の規格サイズを選びましょう。


①A4やB5などの規格サイズにする

  → 変形サイズによってはコストアップ

②製本方法を簡易化する 

 → 上製本から無線綴じや中綴じに変更することでコストダウン

③サイズをコンパクトにする 

 → A4をA5、B5など小冊子に変更することでコストダウン


Point 4. 部数と印刷方法の見直し

印刷物の部数や印刷方法を最適化することで、コストを抑えられます。


①小ロットの場合、オンデマンド印刷を選ぶ(初期費用が抑えられる)

 → 必要な分だけ印刷でき、無駄な在庫を避けられます。

②大量印刷の場合、オフセット印刷を選ぶ(部数が多いと単価が安くなる)

 → 部数が増えるほど1部あたりのコストが下がります。



Point 5. 電子ブック(ebook)化

印刷をせずに 電子ブック(ebook)として配布する方法もあります。
Amazonや書店での販売はできませんが、印刷・配送コストがゼロになるのが大きなメリットです。また、定期的に内容が変わる書籍も、ebookなら手軽に更新や改修が可能です。


①紙代・印刷代・製本代が不要
②データの修正・更新が容易(印刷し直す必要がない)
③オンライン配布が可能


▶ 印刷データからebook化!環境に配慮した活用方法から事例のご紹介

さらに詳しい費用の抑え方はコチラ

▶ 安い冊子印刷を実現する方法!小ロットで費用を抑えた見積もりを作成



まとめ

自費出版は、自分の想いを形にする特別な方法です。自由度の高さや少部数での対応など、多くのメリットがありますが、費用負担や宣伝の自己責任といった課題も存在します。どのような本を作りたいのか、どんな目的で出版したいのかを明確にし、最適な方法を選ぶことが大切です。
印刷会社と連携することで、専門的なアドバイスやサポートを受けながら理想の一冊を実現できます。初めての方でも安心して進められるよう、ぜひ一度ご相談ください。
 
UTILIZEなら、お客様のご要望に沿ってお見積もりを作成しますのでお気軽にお問い合わせください!
 
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UTILIZE編集部
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山藤三陽印刷株式会社のマーケティングチームです。 SDGsに貢献する地球環境に優しい印刷ソリューションのコンテンツをお届けしていきます。

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