メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)

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メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)とは

MUD(Media Universal Design)とは、多様なユーザーに対して情報をアクセシブル*に提供するためのデザイン手法のことです。この手法を用いることで、身体的な制約や認知的な特性を持つユーザーも、同じように情報を受け取ることができます。


※アクセシブル:アクセスしやすい、利用しやすい


メディア・ユニバーサルデザインが重要な理由

メディア・ユニバーサルデザインは、私たちの社会がますます多様化する中で重要性を増しています。例えば、高齢者や障がいを持つ人々は、情報へのアクセスに制約があります。

これらの人々も、情報に平等にアクセスする権利があります。メディア・ユニバーサルデザインは、このような人々に対して、情報を理解しやすくするための手法です。



情報提供の対象者例

メディア・ユニバーサルデザインは、全ての人に使いやすいデザインを目指すため、様々なターゲット層を考慮しています。


視覚障がい者・色覚障がい者

視覚障がい者や色覚障がい者が印刷物やウェブサイトを利用するためには、文字の大きさや色の配色、コンテンツ構成など、アクセシビリティの観点から留意されたデザインが必要です。


聴覚障がい者

聴覚に障がいのある人々にとって、音声や音声に依存した情報を理解することは困難です。字幕や手話通訳などの提供、音声情報以外のユーザーインターフェースの提供が重要です。


肢体不自由者

身体的な障がいや制約を持つ人々に対して、利用しやすいデザインが必要です。例えば、車いすユーザーが利用しやすいウェブサイトのナビゲーションや操作インターフェースを提供するなどです。


発達障がい者

発達障がいを持つ人々にとって、情報の整理や理解の困難があります。簡潔かつ明確な情報設計や、思考の特性を考慮したデザインが求められます。


高齢者

視力や聴力の低下など、健康状態によって利用に制約が生じる可能性があるため、高齢者向けのデザインが求められます。


外国人

さまざまな文化や言語を持つ人々にとって、利用しやすいデザインが必要です。インターフェースの多言語対応やアイコンの国際的な理解性の向上などが例です。


これらは一部の例であり、さまざまなターゲット層が存在します。メディア・ユニバーサルデザインでは、これらのさまざまなニーズや制約を考慮し、可能な限り多くの人々に利用しやすいデザインを提供することが求められます。


メディア・ユニバーサルデザインの5原則

メディア・ユニバーサルデザインには、障がいのある人々を含め、できるだけ多くの人々がメディアを理解し、利用できるようにするための原則があります。以下に、MUDの5つの原則を紹介します。


アクセシビリティ(accessibility)

接近容易性

高齢者向けには、明朝体の代わりにゴシック体を使用したり、明るさの差をつけたメリハリのある配色を行います。また、読みやすいUDフォントを利用します。棒グラフや折れ線グラフなどでは、凡例を引き出し線を使って表示したり、線の形状を変える工夫が必要です。


ユーザビリティ(usability)

使いやすさ

駅や施設などでの案内では、単に「トイレ」と表示するだけでなく、それが一般的なトイレか、多機能型トイレであるか、またどの場所にあるかなどの情報も併せて示す必要があります。また、パッケージなどでは、開封口を分かりやすく示すことも重要です。


リテラシー(literacy)

読めて理解できる

例えば、文字だけではなくピクトグラムやイラストなどを併用することで、危険であることを一瞬で理解できたり、文字が読めない外国人や子どもたちにも配慮した理解を得ることが必要です。


デザイン(design)

情緒に訴える

行動を誘発するために直感的に理解できるデザインを実施します。また、ハンディキャップのある方にばかり焦点を当てたデザインは、一般の方には違和感を与え、ユニバーサルデザインの意味がなくなってしまいます。

だからこそ、多くの方が興味を持ちたいと思うデザインにする必要があります。


サステナビリティ(Sustainability)

持続可能性を満たす品質であること

メディア・ユニバーサルデザインは、一時的な取り組みではなく、長期間にわたって継続して社会に適用され、利用されるべきデザインとして実践する必要があります。

また、高額な費用をかけずに環境に配慮することも重要です。そして、これから先も長く使用され続けることが重要です。


メディア・ユニバーサルデザインの実践事例

メディア・ユニバーサルデザインは、印刷物やウェブサイトの他、テレビ番組や映画においても実践されています。例えば、テレビ番組では、音声テキストや音声解説を提供することで、視覚や聴覚に制約のある人々にも情報を届けられます。

また、映画館では、字幕や映像解説付き上映を行ったり、バリアフリーな環境を整備することで、より多くの人々が映画を楽しむことができます。


実例

  • CSRレポート
  • 防災ハンドブック
  • 防災マップ
  • 地下鉄路線図
  • 帳票
  • 説明書
  • パッケージ
  • 看板・サイン


ユーザー参加の重要性

メディア・ユニバーサルデザインを実現するためには、ユーザーの意見や要望を取り入れることも重要です。ユーザー自身が、自分のニーズや困りごと、欲しい情報をアピールすることで、デザインや配信方法を改善することができます。

例えば、印刷物やウェブサイトでは、ユーザーからのフィードバックを積極的に収集し、それを参考にサービスの改善することが求められます。


まとめ

メディア・ユニバーサルデザインは、多様なユーザーに対して情報をアクセシブルに提供するためのデザイン手法です。私たちの社会がますます多様化する中で、メディア・ユニバーサルデザインの重要性は増しています。

デザイナーやコンテンツ制作者は、ユーザーのニーズに合わせたデザインや配信方法を考える必要があります。また、ユーザー自身も自分の意見や要望を主張することが重要です。これらが、全ての人々が情報を受け取ることができる社会実現につながります。


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UTILIZE編集部
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