LIMEX(ライメックス)とは?石灰石から生まれた新素材への印刷
今、企業で注目を集める新素材「LIMEX」は、従来の紙やプラスチックに比べ、地球環境への負荷が軽減されます。石灰石を主原料にしているため、資源の枯渇リスクも低く、持続可能な社会への貢献が期待されています。本記事では、LIMEXの特徴や導入企業、環境に配慮した印刷についてご紹介します。
このような方におすすめ
- 印刷物を発注している広報や総務のご担当者様
印刷物を発注している企業の代表者様
印刷物を発注している広告代理店様
印刷物を発注している個人様
このような悩みや課題を解決します
環境に配慮した素材を探している
環境に配慮した印刷物を作成したい
LIMEXに興味がある
目次[非表示]
■印刷物のお見積もりがほしい方におすすめ!
環境配慮型の素材「LIMEX」とは?
LIMEX(ライメックス)とは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む新素材で、紙やプラスチックの代替となるマテリアルリサイクルが可能な新素材です。世界はもとより日本でも自給自足可能な石灰石を主原料にしていることから、持続可能な社会への貢献が期待されています。
LIMEXは株式会社TBMの登録商標です
LIMEXの3つの特徴
地球環境への負荷を軽減し、オフセット印刷も可能な「LIMEX」。この記事では、石灰石を主原料とするLIMEXならではの経済的なメリットや環境負荷の低減効果について詳しく紹介します。
特徴1 主原料が石灰石で、豊富な資源の供給が可能
LIMEXの主原料である石灰石は、地球上に豊富に存在する資源で、石油や水、森林資源と比較し、枯渇リスクが非常に低いといわれています。そして、日本や他の多くの国で採掘が行われており、供給源の安定性から価格も安価に調達できます。
また、LIMEXは、使用後に回収され、再生プロセスを経て「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」として様々な物に成形可能となります。
特徴2 紙やプラスチックの代替で、地球環境への負荷を低減
LIMEXは、従来の紙やプラスチックに比べて、環境への負荷を軽減できます。紙の代替としては、木材を原料とせずに製造され、一般的な印刷用紙に比べて水の使用量を抑制、プラスチックの代替としては、石油由来樹脂の使用量や温室効果ガスの排出量を削減できます。
また、作成した印刷物に削減の数値を表記し、対外的にアピールできます。
特徴3 環境に配慮した素材として、オフセット印刷に対応
成形技術により開発された「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」は、 油性やUVのオフセット印刷に対応し、印刷再現性に優れているだけでなく、耐久性と耐水性も兼ね備えているため、従来使用していた印刷用紙の代替として利用できます。そのため、FSC®認証紙と同様に環境に配慮した選択肢として注目されています。
LIMEX製品と導入企業
LIMEXは、既存の成形技術、機械、製造方法を活用して、さまざまな成形方法に対応できる複合材料です。この素材は、企業や自治体などで、印刷物やレジ袋、食品容器、文房具、生活雑貨、建築資材など、さまざまなプラスチックや紙製品の代替品として採用されています。
LIMEX Sheet / LIMEX Pellet 用途例
LIMEX Sheet:名刺、パンフレット、リーフレット、写真集、販促POP、メニュー表、パッケージ、ポスター、電飾シート、シール・ラベル、ガイドマップ、マスクケース、タグ、カード、カレンダー、クリアファイルなど
LIMEX Pellet:袋、ショッパー、包装材、食品容器、飲料カップ、生活雑貨、玩具、ノベルティ、文房具、スマホケース、うちわ、化粧品容器、ボトル、建築資材、など
LIMEXの導入例
アイリスオーヤマ、石井食品、医食同源、大塚商会、大林組、佐藤製薬、サンシャインシティ、昭文社、スノーピーク、セブン&アイ・フードシステムズ、セリア、ソフトバンク、WDI グループ、DCM グループ、ディップ、トヨタモビリティ東京、日本生命保険、日本能率協会、マネジメントセンター、羽田空港、BANDAI SPIRITS、ヒマラヤ、ビオセボン、プロネクサス、ベガルタ仙台、ポーラ、三菱鉛筆、森永乳業、ヨドバシカメラ、吉野家、ロック・フィールド、ロッテ、など
出典:LIMEX展示会向けA4チラシ
LIMEXとFSC®認証紙を組み合わせた高度な印刷物
環境に配慮した印刷方法では、ノートや手帳などの冊子に、異なる素材を使用することが可能です。たとえば、LIMEXを表紙に採用すると、耐水性や耐久性を向上させられます。また、本文用紙としてFSC®認証紙を使用すると、低コストで環境に配慮した印刷物を作成できます。これにより、SDGsへの貢献度が高まります。
LIMEXとSDGs
LIMEXを開発・製造しているTBM社では、同社の事業が特に大きなインパクトをもたらしうる8つの目標を、中核目標として定めています。
TBM は、SDGs(持続可能な開発目標)に賛同し、事業を通じて貢献します。
SDG12「責任ある消費と生産」を中心として、6「 水資源の保全」、13「 気候変動対策」、14 「海洋生態系の保全」、15 「陸域生態系の保全」、8 「雇用の創出」 、9「 産業の創出」、17「 協働」の8つの目標を中核目標とし、積極的に貢献します。
出典:https://tb-m.com/business/limex-about/
LIMEXの処分方法
LIMEXは、使用後に回収して資源として再生できます。LIMEX Sheet 製品は、古紙回収に混ぜず、事業系廃棄物として処分する場合は、産業廃棄物として処理し、家庭で廃棄する場合は、ご住所の自治体のルールに従い「可燃」として処理することが求められます。
まとめ
環境配慮型素材「LIMEX」は、地球環境への負荷を軽減し、持続可能な社会への貢献が期待されています。石灰石を主原料とするLIMEXは、豊富な供給源と低い枯渇リスクを持ち、紙やプラスチックの代替品として様々な企業で導入されているため、環境に配慮した素材を求めている方やLIMEXに興味がある方にとって、LIMEXは優れた選択肢となるでしょう。
山藤三陽印刷では、環境配慮型の印刷として2022年に世界初導入した環境対応型の印刷機やノンVOCインキなどを組み合わせることにより、お客様が低コストで簡単に無理なくSDGsに取り組めるようなソリューション「UTILIZE 」を提供しています。
■合わせてよく読まれているページ
紙製クリアファイルとは?脱プラスチックとSDGsに貢献!環境配慮型印刷