Adobe Fireflyで画像生成!ジェネレーティブAIを簡単に解説

ブログ021OGP│Adobe Fireflyで画像生成!ジェネレーティブAIを簡単に解説


企業のデジタル化が進む現在、人間のように新たなアイデアを生成する、ジェネレーティブAIの活用が注目を集めています。本記事では、生成AIを用いた画像生成や文章作成とその全貌、実用方法をプロンプトと合わせて簡単に解説します。

また、このテクノロジーを使ったAdobe Fireflyの基本的な使い方や画像の生成方法まで紹介しますので、今後のコンテンツ制作にお役立てください。


このような方におすすめ

  • 生成AIを活用してコンテンツ用の画像を作成したい方
  • 生成AI(ジェネレーティブAI)に興味がある方
  • 生成AIを活用して業務の生産性を上げたい方
  • コンテンツ制作の画像探しに苦労している方


目次[非表示]

  1. 1.生成AI(ジェネレーティブAI)とは?
  2. 2.生成AI(ジェネレーティブAI)の活用方法
    1. 2.1.1.アートとデザイン
    2. 2.2.2.文章生成
    3. 2.3.3.音楽作成
    4. 2.4.4.映像作品
    5. 2.5.5.商品開発
    6. 2.6.6.バーチャル・リアリティ
  3. 3.Adobe Fireflyとは?
  4. 4.Adobe Fireflyを使った画像生成
  5. 5.テキストから画像生成
    1. 5.1.先進的な都会の風景
    2. 5.2.可愛い子猫の写真
    3. 5.3.神社の鳥居に咲く満開の桜
    4. 5.4.人物写真(東京の美少女)
    5. 5.5.人物写真(東京の美男子)
    6. 5.6.人物イラスト(東京の美少女)
    7. 5.7.人物イラスト(東京の美男子)
  6. 6.Adobe Fireflyで生成した画像の活用方法
    1. 6.1.グラフィックデザイン
    2. 6.2.ソーシャルメディア用のビジュアルコンテンツの作成
    3. 6.3.ウェブサイトやブログのビジュアル観を向上
    4. 6.4.ゲーム・映画のキャラクターや背景デザイン
    5. 6.5.プレゼンテーションとレポートのビジュアライゼーション
  7. 7.Adobe Firefly web アプリの新機能と機能強化
    1. 7.1.Adobe Firefly Image 2 モデルが使用可能に
  8. 8.まとめ


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生成AI(ジェネレーティブAI)とは?

生成AI、すなわちジェネレーティブAIは、人間のように新たなアイデアや情報を生成する能力を持つAIの一種です。このタイプのAIは、大量のデータからパターンを学習し、そのデータとパターンに基づいて新たな出力(情報、アイデア、内容等)を作り出すことができます。

例えば、生成AIは、データのパターンを理解し、それに基づいて文章、音楽、画像、や動画などを自動生成する能力を有しています。

特に、ディープラーニングなどの技術を用いて、複雑なパターンやルールを理解する能力を持つ生成AIは、従来のAIが難しいとされてきたクリエイティブな分野でも活用されています。


生成AI(ジェネレーティブAI)の活用方法

生成AIは、実在の人間や物体など、実在することを模倣して新規の作品を制作する能力を持っています。そのため、非常に多岐にわたる領域で活用することが可能です。以下に、具体的な活用例を挙げてみます。


1.アートとデザイン

生成AIは、過去のアートやデザインのパターンを学習し、それを基に新しいアート作品やデザインを自動的に作り出すことができます。

たとえば、特定の画家のスタイルの絵画を作成したり、新しいロゴデザインを提案したり、ファッションの新デザイン案を作り出したりすることが可能です。これにより、人間のアーティストやデザイナーは新たなインスピレーションを得たり、作業の効率化を実現できます。


2.文章生成

生成AIは過去の文章から学び、新しい記事、レポート、ソーシャルメディアの投稿、メールなどを自動的に作成することができます。これにより、人間のライターの作業を助けたり、効率化を図ったりすることが可能です。さらに、AIのチャットボットはユーザーとの自然な会話を提供する能力を向上させることができます。


3.音楽作成

生成AIは、既存の曲やメロディを学習することで新しい曲を作ったり、リミックスやアレンジを自動生成したりします。また、楽譜を解釈して自動演奏したり、音楽教育の補助ツールとして使ったり、映画音楽やゲーム音楽のサウンドデザインに利用されるなど、音楽制作のあらゆる段階で活用できます。これにより、音楽制作のプロセスが効率化され、新たな音楽的可能性が広がります。


4.映像作品

生成AIは映像作品の制作全般にわたって活用可能で、新たな物語やキャラクターの作成、特殊効果やアニメーションの生成、映像の編集などを自動化し、効率化することが可能です。また、深層学習を用いて新しい映像を生成することもできます。これにより、映像制作の時間とコストを節約し、よりクリエイティブな表現を実現できます。


5.商品開発

生成AIを商品開発に活用すると、現在の消費者トレンドの識別や未来の動向予測から、その情報を基に新商品のアイデアやデザインの提案が可能になります。また、成功した過去の製品特性を学び取り、その組み合わせで新しいプロトタイプを提案したり、効果的なパッケージデザインを生成することもできます。

これにより、生成AIは商品開発のプロセスを効率化し、より早く、より創造的な解決策を見つける手助けをします。


6.バーチャル・リアリティ

バーチャル・リアリティ(VR)や拡張現実(AR)の体験を強化したり新たに生成するために、生成AIは、3Dモデリング、環境生成、キャラクター作成と動作生成、ユーザーとの対話、対話型の物語作成などに活用されます。

これにより、よりリアルで没入感のある体験が可能となり、エンターテイメント、教育、ゲーム、不動産など、さまざまな業界での革新的な体験を提供します。


Adobe Fireflyとは?

Adobe Firefly(アドビファイアフライ)は、画像生成、テキスト効果、ベクター生成AIモデルを基に構築したもので、日本語を含む100以上の言語のテキストプロンプトをサポートしています。また、現在では、ベータ版の提供を経て一般向けに安全な商用利用が可能になっています。

Adobe Fireflyのはじめ方、使用料や生成した画像の著作権などのガイドラインについては、Adobe FireflyAdobe Firefly FAQも参照してみましょう。



Adobe Fireflyを使った画像生成

ここでは、テキストから画像が作成可能なオンラインツール「Adobe Firefly」の機能について解説します。独自の言葉でAIに指示を出せる「テキストで画像生成」により、自由にイメージ通りの画像を生み出すことが可能になりました。その操作方法や注意点、使用例まで詳しくまとめていますので、ビジュアルコンテンツ生成にお困りの企業担当者の皆さまはぜひ一度ご覧ください。



テキストから画像生成

Adobe Firefly の「テキストで画像生成」では、テキストプロンプトを入力するだけで素早く好みの画像が生成されます。「プロンプト」は、AIに指示を与えるための言葉やフレーズのことを指します。画像をAIで生成する際には、その画像の特性や内容、テーマなどをプロンプトとして与えます。

例えば、「夕日の下で遊ぶ猫」や「雨の日の森の中」などと指示を出します。AIはこのプロンプトを解析し、それに基づいて新たな画像を生成します。


先進的な都会の風景

ここでは、ニューヨークの風景画像を生成します。Adobe Fireflyは、日本語のプロンプトにも対応していますが、今回は具体的な画像をイメージしやすいように英語のプロンプトを使用しました。日本語に訳すと「マンハッタン、ニューヨーク、夕方、カラフルな照明、風景、写真」になります。



こちらが、ブラウザの画像生成ウインドウです。右のメニューで画像の縦横比やスタイルを設定し、下部のプロンプトバーに画像の特徴となる言葉を入力します。プロンプトは、直接的でシンプルな言葉を選ぶのがポイントです。全ての準備が整ったらプロンプトバーにある「生成」ボタンを押すと4枚の画像が生成されます。


プロンプト
Manhattan,New York, evening, colorful lighting, landscape, photo
縦横比
横4:3
コンテンツタイプ
写真


生成された4枚の画像の中で気に入った画像があれば、右上のメニューから「ダウンロード」を選択すると画像を入手できます。



もし、気に入った画像のバリエーションを見たい場合は、左上の編集から「似た画像を生成」を選択すると新たに類似画像が生成されます。



似た画像を生成した結果、以下のような画像が生成されました。



可愛い子猫の写真

ここでは、可愛い子猫の画像を生成します。今回はプロンプトを日本語で入力しました。登場する子猫の数を限定したい場合は「1匹の子猫」のように入力すると画像に反映されます。



プロンプト
1匹の子猫、​写真​の​よう​に​リアルな画像、ドラマチックな照明、ナチュラルな明るい部屋
縦横比
正方形1:1
コンテンツタイプ
写真


さらに「毛糸で遊ぶ」の要素を追加すると、その言葉を加味した画像が生成されます。



神社の鳥居に咲く満開の桜

ここでは、神社の鳥居と満開の桜をセットにした画像を生成しました。生成した画像に「舞い散る桜の花びら」の要素を追加すると動きの感じられるイラストになります。



プロンプト
満開の花が咲いた桜の木、舞い散る桜の花びら、神社の鳥居、長い階段、日本のアニメ風のイラスト、夕暮れ
縦横比
縦3:4
コンテンツタイプ
アート


人物写真(東京の美少女)

ここでは、美少女の人物写真を生成します。人物の画像生成は風景や動物と比べて難易度が高い場合があるため、国籍や性別、服装など詳細に指示する必要があります。

以下の画像は、生成途中で良さそうな画像を「スタイル参照として使用」で登録して、気に入った画像が出るまで繰り返し更新した結果です。

スタイル参照として登録した画像は、右メニューの上部とプロンプトバーの左側に表示されています。




プロンプト
東京渋谷の可愛い美少女ファッションモデル写真、美しいぱっちりとした瞳、白いワンピース、ストックフォト、カフェ
縦横比
横4:3
コンテンツタイプ
写真


人物写真(東京の美男子)

美男子の画像も美少女と同じ手順で生成しました。何度か試行錯誤することで、理想的な画像生成に必要なコツを習得できそうです。




プロンプト
東京渋谷の爽やかな美男子ファッションモデル写真、ぱっちりとした瞳、カジュアルな服装、ストックフォト、カフェ
縦横比
横4:3
コンテンツタイプ
写真


人物イラスト(東京の美少女)

前の記事で生成した、美少女のコンテンツタイプを写真から「アート」に変換して更新すると、以下のような画像が生成されます。




人物イラスト(東京の美男子)

今回も同様に先程生成した画像のコンテンツタイプを「アート」に変更すると以下のような感じで生成されました。




Adobe Fireflyで生成した画像の活用方法

ここでは、Adobe Fireflyを使用して生成した画像をどのように活用できるかについて、具体的な使用例と実践的なアドバイスを紹介します。Adobe Fireflyを使用した画像編集やデザインの技術を理解し、自社のビジネスや創造性を新たなレベルに引き上げましょう。


グラフィックデザイン

Adobe Fireflyを活用すると、印象的でプロフェッショナルなグラフィックデザインの素材を容易に制作することが可能です。このソフトウェアの豊富な機能と自由なカスタマイズ性を利用して、ブランドの理想的なビジュアル表現を追求しましょう。


ソーシャルメディア用のビジュアルコンテンツの作成

Adobe Fireflyを使用して作成した画像は、SNSの投稿や広告などに最適です。ユニークでエンゲージメントの高いビジュアルコンテンツを簡単に作成することができます。Adobe Fireflyの多種多様なツールとエフェクトを駆使し、あなたのブランドやメッセージを視覚的に表現しましょう。


ウェブサイトやブログのビジュアル観を向上

ウェブサイトやブログのデザインは、そのサイトの第一印象を決定する重要な要素です。対話的なレイアウト、個別のバナー、カスタムアイコンなど、Fireflyで作成したオリジナルのグラフィックを使用して、自社のウェブサイトやブログのビジュアル観を向上させることができます。


ゲーム・映画のキャラクターや背景デザイン

Adobe Fireflyは、ゲームや映画のキャラクターデザインや背景デザインにも活用できます。リアルなテクスチャや色彩、照明のエフェクトなどを駆使して、想像力豊かなキャラクターや世界観を作り出すことができます。


プレゼンテーションとレポートのビジュアライゼーション

Adobe Firelyで作成した視覚的に魅力的なグラフやチャートを使用すると、プレゼンテーションやレポートに新たな命を吹き込むことが可能です。視覚的な表現は、複雑な情報を理解しやすく、覚えやすくします。


Adobe Firelyで作成した画像は、その扱いやすさと多機能性から、あらゆるシーンで活用が可能です。視覚的に魅力的なコンテンツを作成し、ビジネスの信頼性と専門性を増すことが可能です。自身の創造性とFireflyの機能を組み合わせて、素晴らしいビジュアルを生み出しましょう。


Adobe Firefly web アプリの新機能と機能強化

ここでは、Adobe Fireflyの新機能と機能強化について、最新情報を紹介します。


Adobe Firefly Image 2 モデルが使用可能に

2024年5月27日更新

Adobe Firefly Image 2モデルは、Firefly webアプリで使用可能な改良されたモデルで、優れたアーキテクチャとトレーニングアルゴリズムにより、リアルな画像を高品質に生成し、ランドマークや文化的シンボルの認識、長いプロンプトの使用より優れた人物生成、豊かなカラーとダイナミックレンジ、自動コンテンツタイプ選択、詳細なディテールと被写界深度の制御を可能にしています。

また、現在では、Adobe Firefly Image 3モデルのベータ版が使用可能になっています。


主な特徴

  • 既存の画像のスタイルに基づく画像の生成
  • 写真パラメーターを変更して実物そっくりの画像を生成
  • プロンプト候補を使用してプロンプトをオートコンプリート
  • プロンプトの処理中に避ける用語を指定
  • 画像を Creative Cloud ライブラリに保存
  • テキストから画像生成の構成一致

  • 更新された Firefly web アプリインターフェイス

出典:Adobe Firefly の新機能


まとめ

本記事では、ジェネレーティブAIの基本的な概念とその活用方法から、具体的な使用例であるAdobe Fireflyの使い方までを紹介しました。生成AIは日々進化し続け、既存の制作プロセスに新たな可能性をもたらします。

特に、Adobe Fireflyを使用することで、テキストから自由自在に画像を生成することが可能となり、クリエイティブなコンテンツ制作が手軽に行えるようになりました。今後も日々の業務や創作の中で、生成AIの可能性を探求していきましょう。


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