紙の厚さ比較ガイド―印象・用途・コスパで選ぶ最適バランスを徹底解説

紙の厚みで“印象”は変わる――?
名刺を受け取ったときのしっとりした手ざわり、会社案内をめくったときのほどよい重み。
その小さな感覚が、企業や商品の印象を静かに左右していることがあります。
厚みのある紙からは「高級感」や「重厚感」が伝わり、
柔らかい紙からは「親しみ」や「あたたかさ」が伝わります。
紙の選択は、その企業やブランドの姿勢までも映し出すのです。
一方で「コストを抑えるために薄い紙で…」と考えがちですが、“安い=薄い”という発想から一歩離れてみると、紙には厚みや素材感、環境配慮など、価格以上の価値を伝える余白があります。
紙の厚み、風合い、手ざわり、色、そして環境へのやさしさ。
それらを丁寧に選ぶことが、ブランドや企業を“感じさせるデザイン”の第一歩なのです。
この記事では、印象・用途・コスパの観点から最適な紙選びのポイントを解説します。
このような方におすすめ
- 広報・マーケティング担当者企業イメージを高める会社案内・ブランドブック・名刺を企画している方。
- ブランド戦略・デザインディレクター紙の質感や厚みによる“印象設計”を重視し、ブランドの世界観を表現したい方。
- イベント・展示会担当者来場者の印象に残るパンフレット・カード・招待状・カタログを制作したい方。
- 小売・ブランドショップのオーナーブランドの世界観を伝えるタグ、カード、ラッピング、説明書などを紙質で差別化したい方。
- SDGs対応の商品企画・開発担当者環境配慮素材を使いながら、印刷物の質感・印象を高めたい方。
印象をつくる紙の厚さと用途別おすすめ比較

印刷物は、企業の顔であり、言葉以上にメッセージを語ります。
名刺や会社案内、製品カタログなど、どれもブランドの第一印象を決める大切なツールです。
同じデザインでも、紙の厚みを変えるだけで印象は大きく変わります。
紙の厚さと印刷物の相性がわかる一覧表
紙の厚み | 伝わる印象 | 向いている印刷物 |
|---|---|---|
薄め (〜0.2mm) |
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中厚 (0.25〜0.35mm) |
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厚め (0.4mm〜) |
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たとえば、老舗企業や役職者の名刺には、しっかりとした厚みのある用紙を使うと、手にした瞬間に「重み」と「信頼感」が伝わります。
商品の色を鮮やかに見せたい販促物には、発色性の高いコート紙のツヤ感が写真やグラフィックを引き立て、カタログやポスターなど、ビジュアル訴求を重視する印刷物に向いています。
一方で、大量に印刷・発送するDMや折込チラシでは、薄めのマット紙がコストや配送効率の面でも優れています。
このように、紙の厚みと種類は「どんな印象を与えたいか」「どのように使われるか」で選ぶことが大切です。
厚みは単なる仕様ではなく、ブランドのキャラクターを形にするデザイン要素なのです。
紙の風合いと手ざわりで変わる印象

印象を決めるのは厚みだけではありません。
紙そのものが持つ「質感」や「触れたときの印象」も、デザインの雰囲気を大きく左右します。
上質紙 | ざらっとした自然な手触りが特長で、温かみや素朴さ、親しみやすさを感じさせます。 | ||
|---|---|---|---|
コート紙 | 色の発色が鮮やかで、写真やグラフィックを美しく見せたい印刷物に適しています。 | ||
マットコート紙 | 光沢を抑えたしっとりとした質感で、落ち着きや上品さ、高級感を演出できます。 | ||
特殊紙 | 透け感のある半透明紙や新聞紙のような風合いを持つ特殊紙を使えば、独自性や世界観を強く印象づける、記憶に残るデザインも実現できます。 | ||
特殊紙は確かにコストが上がりますが、その一枚に触れた瞬間に感じる“特別感”は、ほかの紙では生み出せない魅力です。紙そのものの質感や表情をデザインに取り入れることで、“紙が語るデザイン”へと変わっていきます。
さらに、FSC®認証紙や再生紙など環境に配慮した素材を選ぶことで、企業の“誠実さ”や“サステナブルな姿勢”も伝えることができます。
環境にやさしく、印象にも残る ― FSC®認証紙の価値

SDGsの観点から印刷物にも“環境配慮”の視点が求められるようになり、注目されているのがFSC®認証紙です。
FSC®認証紙は、適切に管理された森林の木材を使った用紙で環境にやさしいだけでなく、企業の社会的責任(CSR)やSDGsへの意識を伝えるメッセージにもなります。
たとえば、FSC®認証紙で名刺やパンフレットを作ると、「この会社は環境にも配慮している」という印象を、言葉を使わずに伝えることができます。
紙の選び方ひとつで、ブランドの姿勢まで伝えられるのも印刷の力です。
キロ表記の基礎知識 ― 専門用語の壁をやさしく解説

ここで少しだけ専門的な話を。
印刷用紙の厚さは、一般的に“ミリ単位”ではなく、
「四六判◯kg」や「菊判◯kg」のように“重さ(連量)”で表記されています。
これは、一定の枚数を量った重さで紙の厚さを判断する単位です。
そのため、紙の厚さを調べても初めて見た方には「180kgってどれくらい厚いの?」と分かりづらいのが正直なところでしょう。
「連量」とは?

紙の厚み別・向いている印刷物の早見表

※同じ「180kg」でも、紙の種類(コート紙・非塗工紙・特殊紙)によって厚みや手ざわりがまったく違います。
よく使われる印刷用紙の特徴まとめ

「紙を薄くしてコストを抑えようかな…」
という声を耳にすることもあります。
確かに、紙の厚みを変えるだけで単価は変わります。
ですが、印刷物の目的に合わせて厚みを設計することが何より大切です。
「イメージに合う紙が分からない」
「この厚さで印刷できるか不安」
そんなときこそ、印刷会社に相談してみましょう。
私たちは、印象や用途、コスト、環境配慮(FSC®認証紙)を考慮しながら、
“コスト”と“印象”のバランスが取れた最適な紙をご提案します。
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まとめ ― 紙の厚みは“静かなメッセージ”

紙の厚みや素材は、見た目の美しさを支える「静かな演出家」。
厚みを少し変えるだけで、同じデザインでも印象はまったく変わります。
印刷は、ただ情報を載せるためのものではありません。
触れた瞬間の手ざわり、光の透け感、ページをめくるときの音。
そのすべてが印象をつくり、想いを届ける表現になります。
「どんな手ざわりで伝えたいか」
「どんな想いを紙に込めたいか」
そんな視点で紙を選んでみませんか?
厚みや素材、FSC®認証紙、コストのバランスを取りながら、
最適な紙選びを私たちがサポートいたします。
まずは、無料見積もりから、お気軽にご相談ください。
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